究極のツーリングバイクを考える 第11回・フロントフォークの違い 正立 vs 倒立

前回はフロントホイール径の
好みについて書きました。
ホイール径と同様にもうひとつ
大きく好き嫌いが別れるパーツがあります。
フロントサスペンションです。

20170808_245.jpg

どうやら倒立フォークの乗り味が、
自分には全く合わない……と言うか
馴染めないのです。

若かりし頃の自分は
ライディングテニックを磨くのと同じくらい
バイクのカスタマイズにも
夢中になっていました。
モトチャンプ誌やClubman誌などを買い込んでは、
購入してもいないバイクを、
どんなパーツでどう改造するか考えて
眠れぬ夜を過ごしたものです。

それはHONDA VT250Fから
bimota db1sやDUCATI851SP3、
YAMAHA LANZAやTrickerに至る
いままで連綿と受け継がれて来ています。
手を着けやすい吸排気系は勿論、
足回りに関してもホイールや
サスペンションまでイジって来ました。
そうした中でカスタマイズの
トレンドでも有ったのに、
唯一して来なかったのが
フロントフォークの交換です。
要は正立フォークから
倒立フォークへの移行です。
勿論、資金が無かったからではありません。

自分で言うのも何ですが、
バイク趣味に関しては何でも夢中になって
オマケに怖いもの知らずであったので、
興味を持つとすぐ行動に移して来ました。
なので二輪専門誌を読み漁り、
これはと思うショップがあると足を運んで、
様々な相談に乗ってもらったり、
実際にカスタマイズを依頼し仲良くなると、
ショップさんが手を入れた
看板バイクに試乗させて
いただくチャンスも何度かありました。

エンジンに関しては
プロの手が入ってるだけあって、
驚くマシンばかりでした。
特に印象に強く残っていて未だに忘れられないのは
RC菅生のフルキットを組んだ
アブガス仕様のTZR250R SP、
パワーハウスさんが手を入れた
空冷系DUCATIのエンジンや、
ヨシムラフルチューンのSRXなど、
ノーマルエンジン車とは
比較してはイケナイと思うくらい
素晴らしいフィーリングのマシンが多々ありました。
その一方でカスタマイズしてゆく怖さや、
ノーマルマシンの良さ=完成度の高さや
バランスの良さもまた同時に、
あらためて勉強できる機会でもありました。

そんな中でどうしてもダメだったのが、
正立フォークの倒立化です。
特に自分が乗っている正立フォークのバイクが
ショップさんチューンで
倒立化されているマシンに乗らせてもらうと、
もう16インチフロントホイールと
17インチモデルの差どころの話じゃなく
乗りにくくて乗りにくくて、
全くお話になりませんでした。

ひとつには試乗場所の
問題があると思います。
比較的速度を出すことが可能な場所
例えばサーキットや
高速道路などの場合もあれば、
街中で試乗せざるを得ず
そのマシンが本来持ってるであろう
ポテンシャルが全く発揮できない
シュチュエーションで乗っている……
と言うのもあると思います。
また試乗場所がサーキットなどでも、
自分の腕がヘタレ過ぎて
倒立フォークの良さが発揮できる領域まで
追い込んでの試乗が出来なかった
可能性も非常に高いです。

ですが、その一方本当によく出来た
チューニングマシンは、
街中の交差点など速度域が低い領域でも、
乗り手に優しく乗り易いと言うのも
自身が実感していることでもありました。

正立フォークの倒立化は
二輪専門誌などでは剛性が上がったことで
限界が引き上げられた的に、
褒められている事が多くあります。
ですが自分にとってはこの剛性が上がる感が
半端なく違和感バリバリでした。
ともかく乗りにくく曲がりにくくなってしまうのです。
またハンドル切れ角が減ってしまうのも
大きなマイナス面でした。

YAMAHA_LANZA_DCP00204p.jpg

そうした意味では全く異なるバイクですし、
ノーマルマシンの話になってしまいますが、
正立フォークのYAMAHA LANZAと
倒立フォークのKawasaki D-TRACKERを
良く乗り比べる事が出来たので、
両車どちらのハンドリングが好きかで
そうした好みが判断可能でした。

20170808_DCP_0388.jpg

当然、周りには倒立フォークの剛性感ある
乗り味の方が安心できて好き、
と言う先輩、友人もたくさんいました。
ノーマルで最初から
倒立フォークが装備されているバイクは
カスタマイズマシンとは異なり、
遥かに乗り易いですが、
それでも個人それぞれで
好みはわかれる結果となりました。

たぶん、自分がそれほどライディングが
上手く無いと言うのと、
そうした友人先輩達よりも
速度域が低い状況で走っていると言う事も
関係していると思うのですが、
倒立フォークの固い乗り味には
正直未だに慣れない自分がいます。
要は乗り味が優しくて
剛性感がわかりやすく伝わってくる
正立フォークを装備したモデルの方が、
自分にとってニュートラルな
ハンドリングを得られるのです。

ですからあくまで個人的な
究極のツーリングマシン=
ニュートラルハンドリングマシンを求めるなら、
フロント16インチホイールで
正立フォークを装備したモデル……
と言うのが理想です。

ですが悲しいことに
現行モデルでそんなマシンは
どこにも無いのです。

Thanks Special SHOP :-)

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2 Comments

のらきむ  

個人の感想ですが、迷走さんのコーナリングの好みは速度やG変化の少ないナチュラルな挙動であると思います。
そうであるなら影響度ではFr16-17インチより、フォークやフレームの過剰剛性の方が強いように感じます。
※倒立の3XV-TZRのほうが正立MC28-NSRよりフィーリングもタイムも良かったとのことですので・・・

デザイン優先の自分はその辺りはサスの仕様変更でどうにかしちゃいますね。

2017/08/08 (Tue) 22:08 | REPLY |   

迷走  

この記事、読み直してみるとヒドイですね。(^ ^;)
公道とサーキットに関しては、
きちんとわけて書くべきでした。
公道専用のツーリングバイクとしては
倒立は好みではりませんが、
サーキットを走るためや、
スポーツバイクとなると
話はまた異なって来ます。
その辺りをきちんと表現しておくべきでした。

デザイン優先とサスの仕様変更……、
おおいに素敵な事だと思います。
それくらい惚れ込めるモデルがあれば、
倒立、正立、云々かんぬん関係無いですからね。

2017/08/11 (Fri) 00:29 | EDIT | REPLY |   

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