BMW HP4 RACEの気になるトコロ

バイク乗りなら誰もが憧れる高性能、
高品質であるが故の高価格モデル、
2007年に発売されたDUCATI Desmosediciや
2015年に発売されたHONDA RC213V-Sに続き、
ついにBMW HP4 RACEも受注を開始しました。

20170808_BMW-HP4-Race-58p.jpg

自分の手には届かないとわかっていますし、
仮に購入可能な資金があっても
宝の持ち腐れとなることはわかりきっているので、
上記3モデルを買うことは無いです。
それでも可能であれば試乗くらいはしてみたい、
夢のモデルであることは間違いありません。

今回、BMW HP4 RACEに関しても
早々にWeb上に試乗記が掲載されました。

BMW HP4 RACE試乗レポート(Webike)

HONDA RC213V-Sについても
試乗記が掲載されています。

RC213V-Sは本当に凄いのか!?(Webike)




ところで、話が急に変わりますが
バイクを乗るうえで
イチバン難しいと感じるところって
どんな点ですか。
自分の場合は減速……、
つまりスロットルの戻し方と
ブレーキのコントロール=ブレーキングを
最も難しいと感じています。

それでも自分が最初に手に入れた
HONDA VT250F(カタログにディスク鋳鉄の記載有り)や
Kawasaki GPZ600R(カタログに記載無し・記憶では鋳鉄製)では
ブレーキのコントロールが
徐々に上達していくのが楽しく、
自分自身が発展途上であったこともあり、
そんなに減速を難しく感じていませんでした。
そしてbimota db1(鋳鉄製)に至っては
加速するのと同じくらい、
減速することが=ブレーキングすることが
楽しくて楽しくてたまらなくなりました。
真綿で締め付けるような……的な表現が
まさにピンと来る超絶コントローラブルな
ブレーキングが可能であったからです。

指先の握り加減=ブレーキレバーの引き加減に対して
非常にリニアなフィードバックが得られるので、
フロントタイヤの接地感をメチャクチャ得やすいのです。
特にハードブレーキングしていく過程での効き加減と、
そこからレバーをリリースして行くときのタッチは絶妙で、
それ以来ずっとこのdb1に組んだブレーキシステムと
同様のフィーリングを求め続けています。
要はアクセルワーク同様に、
指のサジ加減ひとつで自由自在に
ブレーキングコントロールが可能なので、
フロントタイヤの接地感がわかりやすく
そのグリップ限界を探りつつ
攻めて行くことが容易だったのです。
減速することは快感でコーナリングや
加速することよりも楽しいくらい
素晴らしいフィーリングでした。

ところが市販車に、当時としては
高コストであったステンレスディスクが
採用されるようになって以来、
満足なフィーリングが得られなくなってしまいました。
様々なブレーキパッドを試したり、
高価なフロントマスターシリンダーを奢っても
昔のVTやGPZ、ましてやdb1の鋳鉄製ディスクの
フィーリングには遠く及ばないのです。

……と前置きが長くなりましたが、実は
HP4RACEのフロントディスクはT-Driveの鋳鉄製なのです。
キャリパーにGP4-PR、
パッドにブレンボレーシングZ04 が採用されていますし、
コストダウンのために鋳鉄が採用されたので無い
ことは
火を見るより明らかです。
そうここに来てようやく掲題にたどり着きました。

BMW HP4 RACEの気になるトコロは
鋳鉄ディスクの効き味とコントロール性能なのです。
ところでBMW HP4 RACE(税込10,000,000円)は
bremboの鋳鉄フロントディスクを採用していますが、
一方、HONDA RC213V-S(税込21,900,000円)は、
ユタカ技研社製のステンレス材です。

20170808_Honda-RC213V-S-prototype-02p.jpg

この超高価格2モデルのブレーキシステムの
成り立ちと効力の違いを読みたくて、
様々なインプレッションを読んでいますが、
なかなかブレーキについて詳しく触れている記事に、
残念ながらお目にかかることが出来ません。
最近はステンレス製ディスクが
当たり前になりすぎたせいか、
素材について全く触れられていない
場合が多いくらいです。
HP4RACEは名前の通り、公道は走れません。
より高価格なRC213V-Sは公道走行可能なので、
与えられた役割は異なってしまうのは必然ですが、
2車のブレーキフィーリングと
コントロール性が非常に気になっています。

ところでこの記事を書き始めたのは
07月20日頃なのですが、
HP4RACEについてはようやく
ブレーキフィーリングについて触れている
記事が登場しました。

HP4RACE(Web Mr.Bike)

ですがストッピングパワーが強烈である……
と言う点のみ強調され、
bremboがあえて鋳鉄製を採用した
その訳や理由となるであろう、
効き味やコントロール性などその詳細については
こまかく語られてはいません。
どうしてもカーボンフレームについての記載が
多くなるのは仕方ありませんが、
個人的に気なっているのは、
あくまでブレーキシステムの評価なのです。

Thanks Asphalt and Rubber(BMW HP4 RACE) :-)
Thanks Asphalt and Rubber(HONDA RC213V-S) :-)

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5 Comments

easy come easy go  

迷走さん、今回の記事最高ですね。
おそらく多くの雑誌ライダーやプロのライダーでもあまり着目点にしていない所でしょう。
自分は、この試乗会に参加したプロライダーにちょろっと感想を聞く機会がありました。あんまり深くは話してませんが。
カーボンホイールとカーボンフレームの相性は抜群らしいです。
特にフレームに関しては、たわんだ後に戻っていく過程が、サスペンションでいうと伸び側のダンパーを効かせた感じらしいです。通常のアルミフレームとは全く違うと言ってました。

ブレーキに関してですが、この人は富士スピードウェイのインストラクターです。
その人でさえ、1コーナーのブレーキングポイントを見誤るほど強烈なストッピングパワーだと言っていました。恥ずかしくて、周りが見ていないか確認するほど、止まりすぎた事を強調してました。

スタンダードのS1000がどれだけボロい事がわかったなんて言ってましたw

ただし、このアドバンテージを一般のライダーが受けることは不可能だと。
盛りだくさんの機能も、それを設定できる人間も日本には殆どいない。
おまけに、レースにも出れない。

ブレーキに対する考察は参考になります。自分も相当悩みました。なんせ330ミリローターにマスター径17は未知のタッチでした。今でも慣れません。
ブレーキフィールを狙った通りのものに仕上げるのは、至難の技だと感じでいます。諦めました!







2017/08/12 (Sat) 14:36 | REPLY |   

迷走  

そう言っていただけてありがたいですし嬉しいです。

やはりカーボンフレームやカーボンホイールは
相当、良いみたいですね。
シナリやタワミ具合が抜群のようですから、
そうした領域でそうした感触を看取できる
ライダーにとってはたまらないようですね。

それにしてもeasy come easy goさんでさえ、
ブレーキフィールを狙った通りのものに仕上げるのは、
至難の技……と感じているのですね。
資金的な余裕と、製品さえ手に走るならば
いつかTドライブの鋳鉄ディスク、
それも5.5mm厚や6mm厚を試してみたいのですが……。
それと品番がメチャ選べるPFCパッドの組み合わせで……、
どうなのでしょうね。



2017/08/13 (Sun) 07:40 | EDIT | REPLY |   

TAKA  

HP4RACEの記事、複数の雑誌で読みました。
多くがカーボンフレームをメインとした記事でしたね。
*ある雑誌には「ステンレスディスク」と表記されてましたが・・・

自分もVT250Zのオーナーだった為、フロントの
「インボードディスクブレーキ」に関しては
何かで呼んだ記憶があるのですが、
「錆びやすい鋳鉄ディスクを隠す為」だったように記憶してます。
ブレーキのタッチに関しては、記憶があいまいで・・・

2017/08/16 (Wed) 12:49 | REPLY |   

easy come easy go  

Tドライブ、ワクースエキスパンドは本気で購入考えました。
ただ、このクラスはプライスがすごいですね。
ポイントは両方320ミリ設定なところです。

なんせ、後付けのオートブリッパーとほぼ同じ価格なんですよ。

自分はディスクはメンテナス性から考えて日本製を選びたいです。
日本のブレンボのアフター体制にも一抹の不安があります、「売るだけ」という。
どうせアフター無いなら、海外で買えば7万程度です。

意外なんですが、ワークスエキスパンドの方が高いという事実。
ブレンボの方がフィーリングは良さそうなんです、サンスターは精度を売りにしてますが、ブレーキの重要性は「精度」なんですかね!?

まあ、歪んでたら嫌ですけどねw

2017/08/17 (Thu) 15:31 | REPLY |   

迷走  

>TAKAさん

インボードディスク、いま考えると
熱対策面では大丈夫だったのかな?とか
心配になる面もあります。
ですが、もし将来カーボンディスクが
市販車に採用されるとしたら、
あらためてインボードディスクが
日の目を見るかもしれませんね。



> easy come easy goさん

ワクースエキスパンドは先生
(8耐観戦会の時のあの人)が
筑波で試して大絶賛していたので
私も興味津々です。
特にディスク厚が大きいほど、
キャリパーピストンの
押し出し量が少なくなるせいか、
ブレーキタッチの向上が著しいそうです。
たしかにTドライブにしろコスト面では
辛いところですね。
HP4RACEのディスク純正流用考えているので、
部品代明らかになったら
ここで報告しますね。

2017/08/21 (Mon) 23:29 | EDIT | REPLY |   

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