01 HONDA VT250F 改

自分が生まれて初めて購入したモーターサイクルはHONDAの初期型VT250F(MC08)(公式サイト)でした。エンジンの予備を2基持って峠を走り回っていた、あまりにも思い出深い1台です。カスタム嗜好はこのバイクから始まり、今日に至るまで実物大模型として楽しみ続けています。

HONDA_VT250F_oiwakP.jpg

VTを購入した一番の理由はデザインとカラーでした。当時はメーターバイザーと呼ばれていたフロントのカウルやリアウインカーがコンビネーションタイプで目立たない点、エンジンの造型など目新しさが満点でした。この恥ずかしい写真は若かりし日、今から約26年ほど前の自分です。

若かりし日

すでに上記の写真の時点でフロントフェンダーを赤にし、メーターバイザーのスクリーン周辺をブラックに塗装しています。でもそれは乗っている自分だけがわかる自己満足でしかありませんでした。

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このころスペンサー選手やロバーツ選手が世界選手権をおおいに賑わせ、それに夢中だった自分は臆面もなくガードナー選手レプリカを被っています。良く通っていたO峠では、本当に速い走り屋氏がスペンサー選手のレプリカを被っていました。

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当時の自分の頭の中には、まだカフェレーサーと言う概念はなかった気がします。あったとしてもSRなどをお洒落にカスタムしているライダー達がそれで、自分とは縁遠い世界の話だと考えていたと思います。それよりは峠で少しでも速く走るため、また憧れのGPマシンに一歩でも近づくため、そして人と違うバイクにしたくてカスタム?改造?改悪?に手を染め始めたのです。ちなみに上が改造前、下が改造後です。

HONDA_VT250F_oiwa_H1.jpg

HONDA_VT250F_oiwa_H2.jpg

まず最初に手をつけたのがポジション、シートの加工です。この頃から妙に凝り性なうえに、怖いもの知らずだったので、シートJOYさんに相談に乗ってもらいあらゆる無理難題をふっかけて、最高のシートを超リーズナブルな価格で製作してもらいました。いまだにこれ以上のシートに出会ったことはなく、シート作成時の型紙はいまでも大切にしています。

HONDA_VT250F_oiwakP.jpg

古い写真をスキャンしたのですが、美しいシートの仕上がりがわかっていただけるでしょうか。

懐かしの青空駐車場

そしてハンドルをMAGURAに変えて、バックステップを装着しました、定番ですね。メーターバイザーを取り外し、CBR400の角型ライトや、メーターを移植し、ステアリングダンパーを取付けました。これはただでさえフロント16インチの上に、フレーム加工?でキャスターを立て、さらに突き出しまでしていた極悪な自分のVT故に欠かせないパーツでした。

1983HONDA VT250F_Fp

さらに、スタビライザーやFメッシュブレーキホースやパッド、片側2本出しマフラー等、当時の自分としては精一杯、出来るだけの工夫はしたつもりでした。本当に欲しかったパーツはbituboのリアサス(公式サイト英文)だったのですが、当時の自分には高価過ぎて購入できませんでした。特に気に入っていたのはピレリのファントムと言うタイヤで、そのグリップ力よりもアクセルオンでぐいぐい曲がっていくリアタイヤのトラクション感覚が最高でした。

1983HONDA VT250F_R

実は購入直前まで、ジーンズのポケットにはいつもしわくちゃになったYAMAHA RZ250のカタログが入ってました。しかし初めて手に入れるのがRZだというのはあまりに危険と、周囲に諭され、また当時としてはハイスペックだったVT250Fの性能やデザイン、カラーリングにも魅かれて購入を決めました。

HONDA_VT50F_Straight.jpg

もう嬉しくて嬉しくてたまらなくて、ほとんど峠だけで年間45,000kmも走り、エンジンが壊れると予備のエンジンに載せ変え、おろしたエンジンを修理するような有様でした。

HONDA_VT250F_gryo.jpg

いまだにこのVTのクイックなハンドリングと、フラットトルクの故、どこからでも開けていけるエンジン、250ccとはいえVツインのエグゾーストノートなどが、懐かしくしかし同時にまざまざと脳裏に蘇って来ます。また鋳鉄を使用したフロントのディスクブレーキのリリース時のコントロール性も良かったように記憶しています。晴れの日も、雨の日も、そして雪の日さえ共に……、公道の危険さや転倒の痛み、交通違反したときのショック、ツーリングの爽快さ、メンテナンスの重要性、そして何よりも走る楽しさ、その全てをこのバイクから学び、教わった気がします。

HONDA_VT250F_asama.jpg

ありがとうVT250F。

VT250F_catalog02P.jpg

1984_HONDA_VT250F_specs.jpg


You Tube>Honda Collection Hall 収蔵車両走行ビデオ VT250F(1982年)

Thanks My VT250F :-)

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14 Comments

みやっち  

読んでいて、涙が出そうになりました。
誰しも、初めての愛車に対する思い入れは格別な
ものがありますね。
シートJOY、ピレリ・ファントムetc。。。そうそう。
バックステップはマックレーンですか?
オヂさんにとって峠というのは、筑波のことでした。
迷走さんのような思いを共有する誰かと、すれ違って
いたのでしょうね。

2010/12/08 (Wed) 07:10 | REPLY |   

迷走  

バックステップ、大正解です。
このVTに対する思い出は、本当に特別なものです。
いま振り返るととても幸せな時期だったのだと思います。
今後も機会をみて懐かしのバイクシリーズを展開したいと思います。
もともと前回いただいたコメントに刺激され、
記憶や写真を押入れの奥から掘り出しました。
みやっちさんのこのコメントをいただけただけでも
VTのエントリーを書いた甲斐がありました。
心から大感謝です、ありがとうございます。

2010/12/08 (Wed) 18:25 | EDIT | REPLY |   

YASU  

思い入れがしっかりと伝わってきます。
きちんと写真に残せていてうらやましいです。

私はバイクに向かうはずのベクトルが、
なぜか自転車に向かい、
それでもずっとバイクには平行線を保ったまま、
無免許のまま好きでいつづけています。
VTは欲しかったバイクです。
RZはいまだに乗りたいバイクです。
死ぬまでには一度乗りたいです(笑)
自転車での今のチャレンジが一段落ついたら、
免許を取ろうと思ってます。
いつになるのやら・・・

2010/12/08 (Wed) 21:30 | EDIT | REPLY |   

迷走  

バイクを手に入れたのが嬉しくて撮りまくっていました。
ある種GPライダーのコスプレと化していたのかもしれません。
以前からYASUさんがバイク乗りでないのが、
不思議なだったのですがそういう訳だったのですね、納得です。
チャレンジングで、なおかつユーモアを忘れないYASUさんの姿勢には
常々敬服しています。
免許くらいいつでも取得できます。
いつかみやっちさんも交えておじさんツーリングクラブを結成しましょう!

2010/12/10 (Fri) 00:13 | EDIT | REPLY |   

 shirokko  

はじめまして

VT250F懐かしいです
当時、高校生でしたが
三ナイ運動の真っただ中で
ヘタレの自分は
モーターサイクリスト誌やオートバイ誌をみては
タメ息ばかりついてました

2010/12/10 (Fri) 03:15 | REPLY |   

迷走  

shirokkoさん、こんばんは。
ついついMotoGPの再放送を最後まで見てしまいましたが
お互い相当夜更かしですね。

ちなみに私の製造年はshirokkoさんの1年前です。
大学生になって必死でバイトして購入しました。
高校生の時はどんなにバイトがんばっても
原付MB-5さえ手に入れる事が出来ませんでした。
高校の同級生には400に乗ってる人もいて、
私もモーターサイクリスト誌やオートバイ誌をみては
タメ息ばかりついてました。
コメントありがとうございます。

2010/12/10 (Fri) 03:25 | EDIT | REPLY |   

ken  

ご迷惑でしょうが

今、迷走さんの昔のブログを読み漁り始めています。

なつかしいなあ、(すべてです)
友人が同じバイク同じヘルメットで鈴鹿をスポーツ走行してました。
ピレリのファントム、私もそれを装着したとき、あの当時、あまりにも違う、日本のタイヤとのグリップ力に、思わずニヤッとした覚えがあります。

今考えると笑ってしまう、RZ250は過激という意見。
私たち友人も同じことを話していました。
そして、私はそれを即効購入しました。

今みても、VT250Fって、名車ですよね。
ヤマハ党の自分としても、くやしかったですから。

2012/05/31 (Thu) 21:03 | REPLY |   

迷走  

とんでもありません、むしろありがたいです。

いやぁ、何とも懐かしいですね。

>今、迷走さんの昔のブログを読み漁り始めています。

それにしても古い記事読んでいただけるのって
有難く嬉しい反面、恥ずかしいものですね。

VT購入を決めるまで、常にジーンズのポケットに入っていたのは
RZ250のカタログでした、それ故RZは永遠の憧れです。
当時走りまわっていた峠で、速いRZについ行けたためしなかったです。

当時過激と言われたバイクをいま乗ると
マイルドだったりして驚きますが、
たまに出会う'88NSRはいまだに速く感じます。

それにしてもkenさんには読んでいただきたい本が
たくさん出版されています。

http://www.web-ride.jp/blog/2012/05/ride60515-c6d9.html

2012/05/31 (Thu) 23:08 | EDIT | REPLY |   

ken  

'88NSR

あれは、反則です。(笑)本田の面子にかけて、レーサーに限りなく近づけて作っちゃったって感じのバイクでしたと記憶しております。
しかし、まあ、なんで迷走さんは、バイクの年式まで覚えているのでしょうか?すごいの一言です。

2012/06/01 (Fri) 21:19 | REPLY |   

迷走  

'88はもはやモデル名です。

kenさん、八八はもはやモデル名と言って差し支えないくらい、
2スト好きの間では固有名詞と化してます。
それと良くミニコースを一緒の走っていた後輩の'88に
ストレートでブチ抜かれました。
こちらは'92TZRのSPモデルだと言うのに……。(^ ^;)

2012/06/06 (Wed) 22:46 | EDIT | REPLY |   

きずな  

92、TZRで!

92、TZRでもぶち抜かれますか!笑

あっ
初コメさせていただきます(^^)

88,NSRは完全にワークスですね^^;
化け物としかいいようが、、、笑

TZRでもだめでしたか、しかもSPモデル。
私はどちらかというとYAMAHA党なのでTZRのほうが好きなんですが^^

ちなみに最近VT250Fを手に入れました^^
たまたまレストアベースを譲っていただける方がいて。

ほんといいバイクですよね!

なんか安心して乗れるというか、、、落ち着いてるというか。

それにしても迷走さんのカスタムVTかっこよすぎです!!

だいぶ資金もかかったのでは??

2012/07/16 (Mon) 21:23 | EDIT | REPLY |   

迷走  

きずなさん、はじめまして。VT入手、おめでとうございます。(^-^)

私のVTは約3年間かけて、コツコツあのカタチに仕上ました。
褒めていただいて嬉しいです。m(_ _)m

コケてメーターバイザーが割れたらネイキッドにし、
またコケてマフラーが凹んだらSP忠男さんのマフラーを、
と言う感じで、コケル度に少しづつイジって行きました。
なので学生のバイト代でどうにか賄える内容です。

一方TZRですが、自分の友人の'91SPモデルの方が
ノーマル状態でまだ良く走りました。
'92になってからはノーマル状態ではなぜかかなり
パワーダウンな印象でした。
最もマシン云々カンヌン以前に
自分の腕が一番の問題だったと思います。(^ ^;)

コメントありがとうございました、また遊びに来てください。
( ´ ▽ ` )ノ

2012/07/16 (Mon) 22:24 | EDIT | REPLY |   

パワーボム  

なつかしいです

私も学生の時に乗っていました、、この2本出しマフラーがVTに一番似合っていたと思います、当時のマンガでバリバリ伝説でこのマフラーのVTがでてましたよね。
私も欲しかったのですが、高くて違うマフラーを付けちゃいました(T_T)

2015/06/27 (Sat) 08:29 | REPLY |   

迷走  

パワーボムさんコメントありがとうございます。
もういまから30年前後経ってしまったんですよね。
時が過ぎるのは本当に早いものです。
懐かしいと思うのに値する年月が
アッと言う間に過ぎ去ってしまった気がします。
私にとっては初めてのバイクだったので、
なおさら思い出深いバイクです。

2015/06/28 (Sun) 00:26 | EDIT | REPLY |   

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